MEITO STORY〜メイトーストーリー〜 自然の輝きに、おいしさそえて。
"乳の価値"を永遠に語り継ぐ

愛されるブランドには、長年育まれてきた物語があります。
食卓に健康なおいしさをお届けするメイトーブランドにも、
豊かな自然の恵みを損なわずありのままに伝えたいという
多くの人々の想いが、幾重にも重なり合い綴られています。
進化し続けながらも、真に価値のあるものは大切に守り通し、
今日まで黙々と語り継がれてきたメイトーブランドの物語。
その1つ1つに込められた想いをシリーズでお伝えします。

Meito Story 02

酪農家の想いを届ける

生産者の想い

群馬県吾妻郡は、標高850mの高原に位置する。一年を通じて気候は涼しく、肥沃な台地には、乳牛の主食となる牧草が豊富に栽培され、広大な自然の中でストレスを感じさせることなく伸び伸びと育てることができる。このような酪農に絶好の環境で、祖父の代から引き継ぐ富澤牧場を運営する富澤裕敏さんは、協同乳業がいま関東エリアで製造・販売している「農協牛乳」の生乳供給酪農家のひとりだ。

「子供の頃から乳牛に囲まれていましたので、自分たちの絞った生乳がどんな製品に生まれ変わるかは非常に気になるものでした。その意味で、多くの消費者から愛されてきた『農協牛乳』の供給元に指名していただけたことは、まさに酪農家冥利に尽きる想いです。また、酪農に限らず養豚や養鶏などのプロ意識の高い畜産農家が集うこの地では最適なアドバイスも得ることができます」

富澤さんは、牧場近くに14ヘクタールの土地を活用し、牧草とトウモロコシを栽培する。肥料にも堆肥を用い、自然循環型の飼料自給サイクルを構築することで、生乳のおいしさを安定させている。数多くの乳牛の体調管理や牛舎の衛生管理のために、清潔な牧舎内にネットカメラ11台を配置し、パソコンやスマートフォンを通じて、遠隔地からも乳牛の管理や生乳の温度管理を徹底する。

「良質な生乳を安定的に供給するために、ITテクノロジーを活用して後継者や人材も確保できる"働きやすい牧場づくり"を進めています。自然のおいしさを知っていただくために、消費者の方々との交流の場にも積極的に参加しています。私たちの役割は、良い牛を育て、"質の良い生乳を絞り、おいしい牛乳をつくる"サイクルを、次の世代に伝えていくことにありますので」

豊かな自然の中で育った乳牛から搾られる新鮮な牛乳のおいしさ、豊かな自然の恵みを余すことなく提供しようという、生産者と協同乳業との強い想いと誇りの一端がここにある。

自然のおいしさを伝える新たな製法への挑戦

農協牛乳」は、元々1972(昭和47)年に全国農協直販を通して生協や量販店での販売を開始した。当時、乳成分を調整しない「成分無調整」という牛乳を発売し、大きな衝撃を世の中に与え、その後も長く愛され続けた革新的なブランドである。
2016(平成28)年3月より、協同乳業は関東エリアでの「農協牛乳」の製造、販売を担うようになったが、実はそのクオリティはさらにアップしている。
自然豊かな関東の産地で手塩にかけて育んだ乳牛から搾乳された良質な風味の生乳を使用したというだけでなく、乳製品業界では初となる新殺菌製法を用いた新しい魅力を持つ「農協牛乳」に生まれ変わっているのだ。
新しい「農協牛乳」には、これまでの「成分無調整」の製造工程では使われてこなかった殺菌技術が採用されている。従来の加熱殺菌は加熱された温水や蒸気との熱交換の方法を用いるが、「こげ臭さ」や「加熱臭」が微かに残り、ふんだんに含まれるタンパク質は熱による変性を受けていた。

そこで協同乳業では、交流高電界殺菌技術(※)を応用した「新殺菌製法」を確立した。生乳に電気を通すことで従来より熱をかけずに殺菌することができ、牛乳の新しいおいしさを実現することができた。
※ 交流高電界殺菌技術:ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)の交流高電界殺菌技術、PACES(ペース)製法

官能評価(味覚テスト)の結果では、加熱処理された後の生乳の物性や加熱臭が改善されて、のど越しが明らかにスッキリとしたものになった。良質な生乳の風味と品質を損なわずに、牛乳のおいしさの3大要素「香り」「コク」「味わい」を心地よく際立たせることに成功している。今までの牛乳の"おいしさの常識"を打ち破る、新しい製法が確立された瞬間だ。

スッキリした味わいを引き立てる新製法なので、質の良い生乳を使用することが求められる。そこで今回の販売エリアでもある関東近圏の酪農家から生乳の選定を進めた。その結果、群馬県吾妻郡で集乳される生乳は最適な生乳の一つであると判断。ここに、"顔の見える生産者から自然のおいしさを届ける"協同乳業ならではの魅力を加えた、まったく新しい「農協牛乳」が誕生する。
酪農家と力を合わせて "自然のおいしさ"を一緒になって伝えていく変わらぬスタンスがそこにある。
こうした想いあふれる酪農家との取り組みは、協同乳業発足時から脈々と続くスタンスであり、他にも様々な形で個性的なブランドが展開されている。

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